環境電磁工学

環境電磁工学(EMC, Electromagnetic Compatibility)

環境電磁工学とは、電磁環境について考える学問分野です。
わかりやすい例だと、最近、電子機器同士の干渉による誤動作が話題になったりします。
この分野では、そのような問題について実際に測定や理論解析を行い、
解決や予防をはかっていこうとするものです。

電波吸収体

電波吸収体とは電磁波を吸収する物体です。
世の中には、テレビ、ラジオはじめとする無線通信や、電子機器から 出るノイズなどさまざまな電波が飛び交っています。 ところが、便利な電波も、場合によっては他の機器などに悪影響を与えたりすることがあります。これを電磁妨害波と言ったりします。 また、高いビルからの反射が原因で、テレビ画面にゴーストが出たり、 大きな橋からの反射が原因となって、船舶レーダーに虚像が出るという問題も発生します。これら不要な電磁波をなくすためには 発生源で対策をするのがひとつの方法です。 そこで、電波を反射する物体に、電波吸収体を張りつけるという解決策が検討されます。

これらの電波吸収体はそれぞれの用途に応じて、吸収しなければならない周波数範囲や、吸収量が決まってきます。私はいままでに、特に電波暗室用電波吸収体のより精度の高い解析方法に関する研究と、 各種の電波吸収体のアプリケーションの特性の改善に関する研究を行ってきました。
最近は、物体の形状を考慮にいれた不要電磁波制御の設計方法に関する研究を行っています。


関連学会等


最終更新日 2008.10.24